■ 回転体上の駆動部分や熱源に対し、電力を供給しつつ、温度・トルク・速度・位置などを詳密に把握できます。

■ 小型軽量、多極対応、長寿命、高品質、低速～高速まで幅広い回転数に対応したスリップリングが求められています。

■ 工場出荷時に、計測器の設定値をセンサやアンプ出力に合わせて設定し、設定値表を作成することもできます。

スリップリングによる計測例

■攪拌槽の内部温度や回転速度の計測 薬剤の攪拌機、ペレット溶融機、焙煎機など	■ヒートロールの温度や回転速度の計測 大型印刷機、シートフィルム製造装置など

 

スリップリングとは
回転体に対して電力や電気信号を伝達できる、回転式のコネクタです。
固定側の金属製ブラシと、回転側の金属製リングとが接触し続けながら回転します。

中空タイプ

軸端タイプ

エンコーダ内蔵タイプもあり、 設置スペースをコンパクトにできます。

　　　　

スリップリングの利点
- ケーブル・リード線のねじれや、シャフトへの絡まり、断線がない
- 通電や通信を途切れずに行なえる。
- 信号・電力・制御など、用途に合わせて極数の組合せを選べる。

スリップリングなしだと…　（リード線のみ） 回転側-固定側間の配線がシャフトに絡まり、回転停止や断線してしまいます。 スリップリングを使うと… 回転側-固定側間にスリップリングを介することで、配線が絡まずに電力や信号を伝送できます。

出力 アナログ出力 CAN RS-232C RS-485 BCD データロギング カウント制御入力 アラーム出力

用途例：下記回転体の温度・トルク・速度・位置などの計測

エンジン	モータのロータ部	変速機	タイヤ・ブレーキ	タービン	ポンプ	ロボットのアーム位置
カメラ	ターンテーブル	建機・農機・消防車など	風車	充填機など生産設備	半導体製造装置

計測でできること
■ 多極のスリップリングと、多種類の計測器により、回転体上のさまざまな状況を同時に、詳密に把握。
■ 長距離伝送でもノイズに強いパルス信号（速度・位置）で、計測対象と計測器が離れていても高精度計測。
■ 回転体用熱電対アンプで測定信号を増幅し、測温誤差の回避　およびノイズ影響を低減。
■ 更新時間の早いアナログ出力やデジタル出力で表示・計測。
■ CAN通信は更新時間毎に計測データを自動出力し、プログラム開発コストを軽減可能（機種による）。 CAN通信以外ではコマンドレスポンス方式で計測データを取得。
■ 計測器EXLシリーズ(出力更新40ms～)は12,400円*から　　*電圧計などの2451タイプ（表示なし・DINレール取付）の場合

選定ポイント
１. スリップリング
■ 回転数：低速から高速まで、幅広い回転数域に対応
■ 小型軽量：回転への影響を最小限に抑える
■ 耐振動：長尺や片持ち固定の回転体などにも対応
■ 低ノイズ・長寿命：高導通性および低イオン化傾向な金・銀摺動接点で、信号・電力の長期安定性
■ 多極・多CH対応
■ 熱電対アンプ：回転体上に取付しノイズ影響を低減、冷接点補償回路内蔵、補償導線不要

2. 計測器
■ 0.1ms(SPD、TQ)～、40ms(EXLシリーズ)更新のアナログ出力
■ 1ms(熱電対計を除くEXシリーズ)、2ms(熱電対計)、40ms(EXLシリーズ)更新のCAN通信
■ 超低速でも高精度・高速応答、ペリオマチック^TM演算方式(SPD、TQ)
■ 多種・多CH計測を1つの筺体にまとめる、箱入れ対応も可能
■ EXLシリーズ(出力更新40ms～)は12,400円*から　　*電圧計などの2451タイプ（表示なし・DINレール取付）の場合
■ センサやアンプ出力に合わせた、計測器の工場出荷設定や設定値表作成も可能

製品紹介